UBSがクレディ買収完了 巨大銀に

[チューリヒ 12日 ロイター] - スイスの金融大手UBSは12日、同業クレディ・スイスの救済買収を完了したと発表した。クレディ・スイスは167年の歴史に幕を下ろし、新たに1兆6000億ドルのバランスシートを持つ巨大銀行が誕生した。

UBSのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)とコーム・ケレハー会長はスイス紙に掲載された公開書簡で「新しい章の始まりだ」と述べた。

グループの運用資産は5兆ドルとなり、ウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)で世界最大手のUBSは重要な市場で主導的地位を得ることになる。

統合銀行はスイス経済のおよそ2倍の資産を持ち、その規模の大きさに対する懸念も出ている。アナリストは、自己資本規制など、巨大ゆえに規制強化への備えが必要になると指摘。また行員や顧客の維持を巡り不透明感があり、長期的に株主に価値を提供できるかも未知数だとしている。

最終売買日となるこの日、クレディ・スイスの株価は約1%高の0.81スイスフランで取引を終えた。2007年には82スイスフラン(90.14ドル)超の高値を付けていた。UBSも約0.8%上昇した。

最終更新日:6/13(火)2:24 ロイター

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6466296

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