コンビニよりも銭湯で売れるドリンクがあるのをご存じだろうか。日本コカ・コーラとI-neが設立した合同会社エンディアン(大阪市)が販売しているリラクゼーションドリンク「CHILL OUT(チルアウト)」だ。
チルアウトはGABA、L-テアニン、ヘンプシードエキス、ホップエキスの4つのリラクゼーションサポート成分を配合したドリンクで、一息つきたいときや就寝前のリラックスタイムでの飲用を提案している。
チルアウトの発売は2019年10月にさかのぼる。もともと飲料市場にリラクゼーションドリンクというカテゴリー自体が存在していなかったことに加え、パッケージデザインやサイズ感から、当時飲料市場で好調だったエナジードリンクと誤認されることも少なくなかった。そのため新しいドリンクの正しい認知醸成や飲用シーンの浸透に苦戦していた。
エンディアンはコカ・コーラ社が出資している企業でもあるので、その資金力を活用してテレビCMや看板広告などの展開も考えられたはずだが、コミュニケーション戦略としてまず選ばれたのは東京・高円寺の老舗銭湯「小杉湯」とのコラボだった。なぜ、影響力の面でマスマーケティングに劣りそうな銭湯と組むことにしたのか? チルアウトが小杉湯でコンビニの25倍売れるまでに至ったコミュニケーション戦略を聞いた。
最終更新日:5/19(金)11:52 ITmedia ビジネスオンライン