「ここ5~6年、ヒットが出ていない。取引先にも商品がつまらないと言われてしまっている」
味の素の藤江太郎社長は、複雑な胸中を明かす。冷凍食品やコーヒー関連以外で、年間売り上げ10億円を超えるような商品が出ていないのだ。
未曾有の原材料高の中でも、味の素の業績は絶好調だ。2023年3月期は3期連続で最高純利益を記録。海外は円安効果に加えて調味料の値上げを進めて業績を伸ばし、ヘルスケア事業も半導体向け絶縁材料が好調だ。同事業は今後も2桁成長が見込まれる。
最終更新日:5/19(金)11:54 東洋経済オンライン