宮城県栗原市の東北道で16日夜、路肩に停車中のバスにトラックが衝突し、バスの乗員乗客計3人が死亡する事故が起きた。エンジントラブルのためバスが停車し、車両から外に出た運転手らが後続のトラックにはねられたとみられている。
高速道路上で車が故障した時はどうすればいいのか。
日本自動車連盟(JAF)の担当者は「まずは身の安全を守り、二次被害を防ぐことが一番大事」と話す。特に高速道路上は危険が伴うため、可能な限り自走してサービスエリアやパーキングエリアで停車すべきだという。
その上でどうしても路肩に停車しなければならない場合について、担当者は以下の4点を呼びかけている。
(1)ハザードランプを点灯させながら路肩に車両を寄せて停車させるか、路肩が狭ければできる限り広いところまで自走する(2)発炎筒や停止表示板(三角表示板)を車から50メートル以上後方に置き、夜間など見通しの悪い場合はさらに後ろに置く(3)運転手と同乗者は車を降りてガードレールの外など安全な場所に避難し、車両が追突されることを念頭に置いて車より後方で待機する(4)携帯電話か高速道路上の非常電話で道路管理者やJAFに救援依頼をする。
担当者は「場合によるが、基本的には自分で修理などの作業をせず、救援を待ってほしい」とし、「事前の点検が何よりも大事」と訴える。(谷瞳児)
最終更新日:5/17(水)20:35 朝日新聞デジタル