接客業「コロナ明け」会話楽しむ

All Nippon NewsNetwork(ANN)東京・原宿にオープンしたカフェの“友達感覚の接客”が人気を博しています。客と接触しないことを強いられてきた飲食業界の「アフターコロナ」の動きを追いました。

■“ため口”接客…初対面で「元気しとった?」

 店内に入ると、いきなりため口で出迎えてきたのは、初対面の店員です。

 友達のアルバイト先に遊びに行ったような気分になれるという、その名も「友達がやってるカフェ」。役者やモデルなど、エンターテインメント業界で活動する人たちが店員として働いていて、友達を演じてくれます。

 店員:「久しぶり!髪切ったの?めっちゃ似合う~」

 そのフランクさに、口調も自然とくだけます。

 店員:「(Q.これメニュー?)うん」「(Q.いつも飲んでるやつでいい?)いつも飲んでるやつか、いつもクリームソーダ飲んでたよね?」

 渡されたメニューの名前にも仕掛けがあります。

 「いつも飲んでるやつ」とは、店員がランダムで選んでくれるメニュー。「たしかラテ美味しかったよね?」は「カフェラテ」を意味します。

 注文をするだけで、友達と話しているような感覚になれるのです。

 オーナー・明円卓さん:「日本には、お客様は“神様”っていう文化があると思うんですけど。その目線を等しく、同じ高さにしてみた時にどんな体験が生まれるんだろう」

 SNSでは「斬新な接客スタイル」として大きな話題になっています。店の前には、オープン前から並ぶ人がいました。

 島根県から来た客:「ネットニュースで見て、面白そうだなと思って、来てみたいなと思って。島根県から来たんですよ」

 店員:「おっつ」
 島根県から来た客:「うえい、久しぶり。来たよ。何年ぶりだよ」
 店員:「連絡してないよね」
 島根県から来た客:「サプライズで」

 一緒に写真を撮って、懐かしい友達に会ったような時間を楽しんだ2人の男性。

 島根県から来た客:「ポンポン話し掛けてもらって。ナチュラルな感じで、すごく気持ち良く過ごせましたね」

 明円さん:「コロナが少し落ち着いたタイミングで、色んな体験とか色んな会話とか、店員と話すみたいなことも含め、楽しんでいただけてるのかなという思い」

■美容室“接客不要サービス”利用者減

 コロナ禍では考えられなかった、接客重視のサービス。

 8日、政府は新型コロナウイルスの5類への移行を発表しました。コロナ禍で行われてきた非接触サービスは、どうなるのでしょうか?

 パーカット 代表取締役・川口達也さん:「自社のアプリケーションで、お客様が来店前に『接客をしなくていい』というのを美容師側に伝えられるというサービスを提供しています」

 下北沢にある美容室では、専用アプリケーションで予約をすることができますが、この時「接客不要」ボタンにチェックを入れると、美容師との必要以上の会話を控えることができます。

 川口さん:「緊急事態宣言前後あたりは、会話をしないでご来店したいというお客様のニーズは増えていました」

 しかし、最近では、美容師との会話を積極的に楽しむ人もいるといいます。

 「接客不要」を利用しなかった客:「沈黙だと気まずいので。しゃべっているの結構好きなんで、僕的にはしゃべっててもいいかなって」

 川口さん:「徐々に世間の空気感も変わってきているので、(接客不要の)利用率はいい意味で下がっているので。人対人のコミュニケーションが、お店にとっても重要だと思っているので、そこはよろこばしく思いますね」

(「グッド!モーニング」2023年5月10日放送分より)

最終更新日:5/10(水)17:45 テレビ朝日系(ANN)

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6462875

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