飲食料品 5月から824品目値上げ

5月の値上げも前年を超えるハイペースが続く。2023年における家庭用を中心とした飲食料品の値上げ品目数は、4月28日までの判明ベースで累計2万1205品目に上った。また、今年1-7月までに値上げ済み・または値上げが予定される食品の累計品目数(2万815品目)は、前年と同じ時期(22年1-7月:1万686品目)に比べ約2倍に上った。

 このうち2023年5月単月の値上げ品目数は、酒類・飲料や加工食品などを中心に824品目だった。今年1月以来4カ月ぶりの1000品目割れとなり、4月までの記録的ラッシュから一転して落ち着いた推移となった。ただ、前年同月(251品目)からは3倍超に上り、4カ月連続で前年を上回るなど高水準が続く。

 6月以降も値上げは続き、6月はカップ麺などを中心に約3300品目が値上げ予定で、7月以降も輸入小麦の価格改定による影響や、生乳価格の上昇、電気代の引き上げなども背景に、値上げ対象はパンなど2000品目超に拡大するとみられる。値上げのピークは今春を境に一旦過ぎたとみられるものの、値上げ圧力は幅広い食品・飲料に広がっており、今秋にも年内3万品目の値上げが判明する可能性がある。

 2023年に予定される値上げ2万品目のうち、原材料高が理由となったものは99%(品目数ベース)と、ほぼ全てで原材料高が理由にあげられた。また、足元では電気・ガス代上昇に伴う値上げの割合が6%(3月末:5%)に拡大し、エネルギー価格高騰による影響が広がった。

最終更新日:4/28(金)9:02 帝国データバンク

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6461603

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