バイト来なくていい 19歳嘆き

「2月初めまで、社員だけで店を回す。アルバイトは来なくていいよ」。福島市内の居酒屋でアルバイトをする女子短大生(19)は12日、店からそう告げられた。

 12日は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、県が酒類を提供する飲食店などに営業時間の短縮を要請した日だった。「生活が苦しくなる」。突然の「宣告」に、女子短大生は嘆く。

 店では1週間に3日程度勤務し、店内で客から注文を受けるなどしていた。そんな状況が昨年12月に一変した。福島市内のスナックなどでクラスター(感染者集団)が発生。それ以降、客が急激に減り、客が来ない日もあった。時間の経過が長く感じるようになり、予定より早く切り上げる日もあったという。

 1月の出勤は1回のみの3時間だけ。週3回あったシフトは、全てなくなった。以前は1カ月で3万円程度のアルバイト収入があったが、失うことに。「お金を使わないようにしないと...」。力なく話す。

 今はアルバイトを辞めることも考えている。「次のアルバイト先が見つかるか不安」。そう打ち明ける。

 それでも、新しいアルバイト先に居酒屋などの飲食店は考えていない。「この状況では求人も少ないし、客がマスクをしていない時間があって、(新型コロナウイルスの)感染も怖い」。女子短大生はスマートフォンで求人サイトを開き、新しいアルバイト先を探している。

 親の負担思う

 郡山市の大学に通う女子学生(19)は昨年8月から市内の居酒屋でアルバイトを始めた。実家で両親と同居しているが、コロナ禍で経済情勢が大変な中、「親の負担を減らしたい。小遣いぐらいは自分で何とかしよう」との思いからだった。

 遅い時は、午後11時ごろまで働いていたが、県の時短要請を受けて勤務は同8時ごろまでに。女子学生は「友達には(アルバイトが少なくなって)もっと大変な人もいるよう。でもコロナが収まるまでは仕方がない」と心情を明かした。

最終更新日:1/17(日)10:28 福島民友新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6382459

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