自動車メーカーなどでつくる産業別労働組合の自動車総連は14日、2021年春闘でベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の金額を掲げない方針を発表した。一律のベア要求額を掲げないのは3年連続となる。東京都内で開いた記者会見で明らかにした。各社の事情に応じて最適な条件を引き出し、大手と中小の格差是正を目指す。
企業規模などによって基準となる月給が異なるため、同額のベアを達成しても企業間の格差は埋まりにくい。このため自動車総連は19年春闘から、定期昇給なども含めた賃金の絶対額を重視する姿勢に転換した。
最終更新日:1/14(木)20:46 共同通信