大手機械メーカー「クボタ」の子会社の経理担当の元社員が、会社の資金およそ8億円を着服し、私的流用していたことがわかりました。
クボタの子会社で、住宅建材などを取り扱う大阪・浪速区の「フモト産業」の経理を担当していた元社員が、会社の資金およそ8億円を着服し、私的流用していたことが分かりました。
フモト産業は去年3月で事業を終了しています。
クボタは17日付で不正行為の概要などについてホームページで発表しました。
これによると、子会社・フモト産業の清算準備の過程で、過去の小切手の入出金内容に疑義が生じ、社内調査を行ったところ、経理を担当していた元社員が少なくとも2016年から2022年にかけて、小切手を使用して現金を引き出した上、会計システムを不正操作して出金の証拠を隠蔽するなどの手口で総額およそ8億円を私的に流用していたことが発覚したとしています。
不正行為の発覚後、クボタでは社内調査チームを立ち上げて、捜査当局へ相談するとともに、調査を始めたということですが、子会社の元社員は事実を認めているということで、既に1月末付で懲戒解雇(フモト産業事業終了後、別のグループ会社に転籍していた)したということです。
クボタは、この子会社の元社員をすでに刑事告発していて受理もされているということです。
クボタは、「関係者の皆さまに多大なるご心配をおかけしたことをおわび申し上げます。捜査当局の捜査に協力してまいります」とコメントしています。
今回の不正行為に関する監督責任として、クボタは会長や社長らの月額報酬の30パーセントを3カ月返上すると発表しています。
最終更新日:3/17(金)21:07 関西テレビ