ニトリも参入 軽いランドセル続々

ニトリは2月下旬から自社の通販サイト「ニトリネット」で「超軽量 布製ランドセル」(1万9900円)の先行販売を開始した。同社が長年培ってきたランドセル製造の技術を活用して開発。広報担当者によると、布製ランドセルを手掛けるのは初めてで、店頭販売は6月を予定しているという。



 布製ランドセルの重さは約840グラムで、これまで同社が取り扱ってきた平均的なランドセルと比べて約30%軽くしている。

 本体の生地には、強度と耐久性にすぐれた「コーデュラポリエステル」「コーデュラナイロン」を使用。はっ水加工を施しており、手洗いも可能とした。

 本体拡張ファスナーを付けており、拡張時は内寸が約14センチから18センチになる。近年、タブレットを授業で使ったり、コロナ対策で水筒を持参する必要があったりすることから、小学校に持参する荷物が増えている。そのため、ランドセルが重たくなり、子どもへの影響を心配する声が高まっている。

 こうしたことを受け、タブレット、水筒、上履き、教材、給食袋、A4フラットファイルなどを収納できるようにしている。

 両開きできるダブルファスナーや、クッション材入りのタブレット専用ポケットを採用。利便性向上を目指した。

 カラーはブラックとパープルの2色展開としている。

フットマークが小学1~3年生とその保護者1200組を対象に22年に実施した調査によると、荷物が入ったランドセルの平均的な重さは4.28キロだった。同社は同様の調査を21年にも実施しているが、その時と比較して0.31キロ増えている。

 ランドセルが重くなった背景には、教科書のページ数が増えたこともある。業界団体である教科書協会によると、新しく道徳や英語が教科として加わったことなどが影響し、05年度には全教科(1~6年合計、各社平均)で4857ページだったが、20年度には8520ページとなっている(出所:教科書発行の現状と課題)。

 小学生が登校する際に、必ずしも従来型のランドセルを購入する必要はない。近年、教育委員会がランドセル以外も可能だということを保護者に通知をするケースも出てきた。

 大手のニトリが軽量ランドセルに参入することで、新市場が活発化するかもしれない。

最終更新日:3/12(日)6:30 ITmedia ビジネスオンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6456737

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