福岡空港の駐車場 1日11h満車も

「福岡空港国内線ターミナルの駐車場が混雑して困っている」。西日本新聞「あなたの特命取材班」にこんな投稿が寄せられた。コロナ禍で落ち込んだ国内線の乗降客数は昨秋から急回復。搭乗口の混雑に加えて、今年2月の週末は駐車場の満車が1日平均で11時間に及んだ。駐車台数はこれまでと同じなのに、なぜ今はこんなに混雑が激しいのか。そしてこの状況は、いつまで続くのか―。



 2月最後の週末。国内線駐車場には満車の表示が点灯し、入場待ちの車が数十台並ぶ。その長さは約300メートルまで延びていた。

 空港近隣の駐車場にも「満」の表示が目立つ。時折、空港に到着する夫を車で迎えに行くという福岡県粕屋郡の女性は「列に並べば入場まで何十分もかかってしまう」と嘆く。

 “渋滞”は並行して発生。ターミナル前の道路で一般車の停車が認められているのは同乗者を降ろす時だけ。随所に「乗車待ち禁止」「お迎えは駐車場へ」と掲示があるが、おかまいなしに何台も止まっている。

国内線では24年3月をめどに新たな立体駐車場が完成し、駐車台数は現在の2倍近くの約1600台となる。FIACは「渋滞は解消する」としており、それまでは公共交通機関の利用を促すが、車なしで大荷物を抱えた家族や友人を迎えに行くのは難しい。

 FIACは国際線で今年2月に完成した駐車場の利用も呼びかけているが、国内線まではシャトルバスで10~15分。23年度中には短縮道路ができて5分程度になるというが…。

 かつて、国内線ターミナル前の道路には乗客を待つ時に使える停車スペースがあった。しかし14年に現在の駐車場が完成して台数が1・3倍に増えたのに合わせて廃止。乗車待ちは駐車場に誘導し、30分無料にする形にした。

 この運用も混雑の一因では-。乗車待ちの停車スペースを再び設けるかについてFIACは「未定」としている。

 (仲山美葵)

最終更新日:3/9(木)17:44 西日本新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6456445

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