日本では年間26万トン以上のチョコレートを消費し、金額にして1人あたり6000円以上をチョコレートに費やす。今や日常的なスイーツで、多くの人が健康のため、自分へのごほうびにと、日々、チョコレートを口にしている。
しかしバレンタインデーという特別な時期は、やはりチョコレートの宝石のような美しさ、見ただけでワクワクするハレの魅力に注目が集まるのではないだろうか。
今回はそんなチョコレートの華やかな魅力を体現している企業として、スイスのブランドであるリンツを取材した。
キラキラした紙でキャンディのように包まれたリンドールが、什器いっぱいに盛られている様子はまるでおとぎ話の世界のよう。童心に帰ってつい歓声を上げたくなる。
こうした販売方法をとっているチョコレート店はほかになく、同社の大きな強みとなっている。
価格もリンドールについてはいわゆる高級チョコレートよりは安く、1個あたり110円程度だ。これなら若い世代も気軽にいろいろな味を試すことができる。
「客層は女性が多く、年齢層は本当に幅広いですね。上は90代の方もいらっしゃいます。
「若いお客様や、ブティックがない地域のお客様の利便性のためにも、オンラインショップには引き続き取り組んでいきます。
ただ、当社の最大の魅力と言えるのが、量り売りに代表されるリアルな体験によるワクワク感。コロナという物理的に人と人の距離が離れてしまう時代を経た今、こうした価値がこれまで以上に求められていると感じています。オンラインやデジタル上でのさまざまな接点をきっかけに、さらにご来店いただくことでより楽しめるような企画を実施しています」(福本氏)
最終更新日:2/11(土)11:41 東洋経済オンライン