22年の訪日客383万人 前年比15倍

政府観光局が18日に公表した推計によると、2022年の訪日客は前年の約15・6倍の383万1900人と大幅に増加した。増加は、新型コロナウイルス禍前の19年以来、3年ぶり。10月の新型コロナウイルスの水際対策緩和や円安などが追い風となった。だが、過去最高だった19年(3188万人)の1割程度にとどまっており、コロナ禍からの回復にはまだ遠い。



 政府は22年6月、約2年ぶりに観光目的の外国人の受け入れを再開したが、水際対策は維持したため毎月の訪日客数は10万~20万人台にとどまった。

 だが、水際対策を緩和した10月以降は急増。12月は137万人と、新型コロナの感染が広がり始めた20年2月(108万5147人)以降、2年10カ月ぶりに100万人を超えた。

 22年通年の国・地域別では韓国が最も多く、101万2700人。2位は台湾で33万1100人、3位が米国で32万3500人だった。

 新型コロナ禍前の19年に約959万人と全体の約3割を占めた中国は、感染拡大を厳格に封じ込める「ゼロコロナ」政策が12月まで続いた影響などで18万9000人と約5%にとどまった。

 日本人の出国者数は、前年の5・4倍の277万1700人と2年ぶりに増加した。19年(2008万669人)比では86・2%減だった。

 一方、22年10~12月期の訪日客の消費額(速報値)は5952億円だった。政府は25年までに消費額年5兆円の目標を掲げており、和田浩一観光庁長官は同日の記者会見で「(訪日客は)中国を除いて堅調に回復している。円安のメリットを生かして5兆円の達成を目指す」と話した。【高田奈実】

最終更新日:1/18(水)23:42 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6450999

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