日テレNEWS急激な円高が進んでいます。“約3か月で24円近く円高に振れる”という激しい動きとなりました。今回の円高で、物価高は落ち着くのでしょうか。経済と為替・企業動向に詳しい国際テクニカルアナリスト・福永博之氏が解説します。
藤井キャスター
「モノの値段は、『在庫がはけるまでは、同じような値段で取引されていくのではないか』ということですが、今回の円高によって、私たちの暮らしに良い影響は何かあるのでしょうか」
福永博之氏
「在庫がはけた後も、例えば円高が続いて、価格の先が見通せないということで値下げできずに価格がそのままですと、コストが下がった分、原料価格が値下がりした分の利ざやが生まれるわけです。その利ざや分が企業の利益になってきますと、今回の春闘には間に合わないかもしれませんけど、将来的な“賃上げ”の可能性がでてきます。例えば、夏のボーナスや年末のボーナスに反映されるなど、一部の恩恵を受ける企業に限りますが、“賃上げ方向に向かってくる”というのが考えられます。そのへんが将来的に明るい材料になるのかなと思います」
藤井キャスター
「急激な円安・急激な円高というところで、私たちの生活は左右されていますが、生活が安定するまでは、世界の動きから少し遅れてくることになりそうです」
(1月16日放送『news every.』より)
最終更新日:1/16(月)21:17 日テレNEWS