中国でマグロ人気 買い負ける日本

TBS NEWS DIG Powered by JNN私たちにとって身近な存在『マグロ』が、 世界との獲得競争で買い負け、もしかすると、食卓から消えるかもしれないというのです


「すごく柔らかくて、すごく美味しいです。」

それが牛肉です。中国では特に『牛しゃぶ』が人気で、1700ものテーブルがあるという大型店まで。中国の輸入量はこの15年でおよそ650倍に膨れ上がっているのです。世界で起こる牛肉獲得競争。かつて日本で、輸入牛肉といえば「安さ」の象徴でした。しかし、その牛肉は全体でこの20年、3倍近くに値上がりしているのです。

こちらは、全国に展開するステーキ店。主にアメリカ産牛肉を使っていて、看板メニューは「150グラム1000円」という価格を維持してきましたが、一時1400円まで値上げせざるを得なくなりました。ステーキ店の社長は…

やっぱりグループ 義元大蔵社長
「今、中国 韓国、台湾とかが日本より高い価格で買い付けしてくるので、日本は今“買い負け”しちゃってるんですよ。」

常連客は…


「賃金が上がらないで物価が上がるとどうしても外食の機会が減っちゃいますよね。」「これ以上(値段が)上がると財布からはお金が出ないかな。」 

追い打ちをかけたのが、去年の円安でした。その後、円高傾向にふれたものの、一時は32年ぶりに151円台を突破。店では何とか価格。さらに、こんな“秘策”にも乗り出しました。

社員
「(香りが)牛とは違う」「でも嫌な匂いじゃない」
やっぱりグループ 義元大蔵社長
「脂 次第だな」

ステーキ店として牛肉にこだわってきましたが、羊の肉も用いるか検討しています。買い負けの危機に瀕しているのは、牛肉やマグロだけではありません。去年、農水省の審議会で、専門家が「食料の調達競争で日本が買い負けている」と指摘。

(農水省審議会の議事録)
「何でも買えるというところが既に現実ではなくなってきている、買い負けが起きている」

小麦や大豆、トウモロコシなどの穀物でも、買い負けの懸念が指摘されています。食の安定供給をいかに確保するか、問われています。

(「サンデーモーニング」2023年1月8日放送より)

最終更新日:1/8(日)16:14 TBS NEWS DIG Powered by JNN

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6449999

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