カジノのような介護施設 なぜ通う

筆者も40代後半になり、周りでも“親の介護”の話題が増えてきた。「父親がデイサービスに行きたがらなくて困っている」疲れ果てた顔をしたママ友に相談された。そういえば、祖母も生前「デイサービスに行きたくない」と言っていたなあ、などと考えていたときに見つけたのが、“麻雀やパチンコが楽しめる”、という異色のデイサービスだ。

始めた当初は「介護保険、税金を使ってこんな遊びをするなんてけしからん」という批判もあったことから、「税金を使っている以上結果を出す。利用者の要介護度や生活の改善につなげるよう努力している」という。では具体的にどんなことが行われているのだろうか。

まず、麻雀やパチンコをするためにはゲーム料を支払わなくてはならない。といっても、本当のお金ではなく、「ベガス」という施設内通貨である。

毎日行われる機能訓練(体操・ストレッチ)に参加するとベガスをもらえるため、あまり体を動かしたくない、という人もゲームに参加するためには、と自発的に運動に参加している。

また、麻雀やパチンコに勝てばベガスを増やすことができるほか
▼みんなの前でストレッチする
▼1か月休まない
▼前より元気になったと感じる(自己申告)
といったことでもベガスをもらえるシステムになっていて、たくさん稼いだ人は表彰される。1回の体操でもらえる額は1万ベガス。2021年、1位の人はなんと1億461万ベガス獲得したという。

当初は利用者がギャンブルにのめり込まないか心配の声もあったが、むしろ健康が促進されたとの声も多く、ギャンブル依存症になった人もいないということだ。

最終更新日:12/4(日)7:01 TBS NEWS DIG Powered by JNN

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6446652

その他の新着トピック