コンビニトイレ 高まる社会の期待

ローソンは11月15日、全国のローソン店舗のトイレ扉付近にアートステッカーを貼る取り組みを始めた。コンビニトイレについて考えてもらう機会にしたいというのが目的だが、どういった背景があるのか。同社SDGs推進室アシスタントマネジャーの合田早紀氏に話を聞いた。



 アートステッカーには、「いつもきれいにご利用いただき、ありがとうございます」というメッセージと、QRコードが記載されている。QRコードを読み込むと、動画が視聴できる。同社が1997年に店舗の「トイレ開放宣言」をしたことや、1日におよそ100万人がローソンのトイレを利用していると推定されるという内容だ。また、動画の後半部分では、トイレを清掃する店舗スタッフの存在を知らせるとともに、「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」というメッセージを伝えている。

 ローソンとしては、街のインフラとしての役割を果たすためだけでなく、商品のついで買いが見込めることから、トイレ開放を加盟店に推奨している(トイレを一般客に開放するかどうかは最終的に加盟店が判断する)。一方で、立地などの関係で、開放していない店舗もある。

トイレ清掃は1日複数回実施されるが、加盟店の一部オーナーからは水道代、備品、清掃などの負担が大きいという声も寄せられていた。

 トイレを利用してくれたついでに商品を購入してくれれば、トイレの維持管理に関する負担はそれほど気にならなくなるかもしれないが、実態はどうなのだろうか。

 ローソンは利便性向上のため、定期的に利用客の実態調査を実施している。過去の調査によると、トイレ利用者のうち商品を購入せずに退店した人の割合は約40%で、来店客全体に占める割合は約5%だという。

 飲食店の場合、ほぼ「トイレを利用する人」=「お店で食事をしてお金を払ってくれる人」といえる。ローソンの場合は、「トイレ利用後、商品を買っている人は約6割もいる」と前向きに捉えるかどうか、店舗によっては判断が分かれるところだろう。

最終更新日:12/3(土)7:00 ITmedia ビジネスオンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6446575

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