[東京 21日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は21日、2022年度2次補正予算案の国会審議に先立つ財政演説で、日本経済を「一段高い成長経路に乗せていく必要がある」と述べ、補正予算の速やかな成立を訴えた。
鈴木財務相は衆院本会議で「ロシアによるウクライナ侵略を背景とした国際的な原材料価格の上昇に加え、円安の影響などから日常生活に密接なエネルギー・食料品の価格上昇が続いている」と指摘。「世界的な景気後退懸念も高まっている」との認識を示した。
総合経済対策については「足元の物価高や世界経済の下振れリスクを乗り越え、社会課題の解決と持続的な成長の実現により日本経済を再生するためのもの」と説明した。引き続き「責任ある経済財政運営を進めていく」とも述べた。
2次補正予算案は財政支出39兆円の経済対策を裏付けるもので、歳出総額を28兆9222億円とした。累次の補正編成で22年度予算は139兆2196億円に膨らむ。
最終更新日:11/21(月)17:49 ロイター