トヨタの高級ミニバン「アルファード」は、日本の新車市場を代表するミニバンであるとともに、新車販売台数ランキングでも上位に位置するなど高い人気を誇ります。
しかし、ほかの販売台数上位車よりも高価格帯にも関わらず、堅調な販売台数を誇る理由とはどのようなものなのでしょうか。
そんなアルファードですが、価格帯は359万7000円から775万2000円と、グレードによって415万5000円の価格差があります。
国産車では、ひとつのモデルでこれほどの価格差がある例はめずらしく、アルファードの特徴のひとつとなっています。
400万円という金額は、乗用車1台分、軽自動車であればおよそ2台分に相当するほどですが、この価格差はどこから生まれているのでしょうか。
前出の首都圏の担当者は以下のように話します。
「価格差が生まれる要因のひとつは、パワートレインにあります。
アルファードでは、2.5リッターガソリン車、3.5リッターガソリン車、そして2.5リッターハイブリッド車という3つのパワートレインが用意されていますが、それぞれ50万円程度の価格差があります。
それ以外では、2列目シートの仕様が価格に大きく影響します。
たとえば、比較的安価なグレードでは、2列目は一般的なベンチシートが採用されていますが、最上級グレードの『Executive Lounge』では、プレミアムナッパレザーを使用したキャプテンシートとなっています。
このキャプテンシートは『まるでファーストクラスのようだ』と高い評価をいただいており、アルファード最大の特徴といっても過言ではありません。
キャプテンシートを備えた『Executive Lounge』では、大型アームレストやAC100Vのコンセント、読書灯などが備わるだけでなく、内外装のしつらえもさらに上質なものとなります。
加えて、先進安全運転支援システムや最新のナビゲーションシステムなどが標準装備となる点が、そのほかのグレードとの価格差を生んでいるといえるかと思います。
また、トヨタのモデルの多くは、レンタカーなどに利用することを目的とした、装備を制限したグレードが設定されています。こうした点も、価格差が大きくなる要因のひとつかと考えられます」
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最終更新日:11/21(月)18:37 くるまのニュース