ニュースOne2020年、新型コロナの影響で苦境に陥った事業者に支給する「持続化給付金」を巡って、不正受給が次々に発覚しました。
既に全国で300人近くが摘発されていますが、それ以上に多いのが「不正受給をした」など、自首を含む相談です。愛知県警によると、相談のおよそ6割が20代以下の若者といいます。
友人に誘われて不正受給し、その後自首をした女子大生は後悔の念を込めて「背負って生きていく」と話しましたが、彼女はなぜ、安易に不正受給に手を染めてしまったのか。そして、なぜ不正受給がここまで若者の間で広がったのか、取材しました。
申請からおよそ1週間。リサさん(仮名)の口座には持続化給付金100万円が振り込まれました。そしてそのうち50万円を手数料として男性に渡しました。
リサさん(仮名):
「(誘った男性が)詐欺グループの方と会える状態だったと思うので。彼に『その人に渡すからちょうだい』っていう形で言われたので。手渡しでしたね」
特に10代から20代の若者の間で広がり、逮捕・起訴された岩堀新大被告ら愛知大学の学生2人も、20人以上の学生などを巻き込んでいたといいます。
今回、取材に応えてくれた大学生のリサさん(仮名)は、後悔をしながらも「警察に行ってよかった」と話します。
リサさん(仮名):
「安心というか、やっと全部言えるし。まだ逮捕って決まったわけじゃないけど、未成年じゃないので前科がつくって考えると…。これから社会復帰も警察の方も『若いから全然できるとは思うし、それはあなた次第だよ』って言ってくださるんですけど…。それでもやっぱり偏見というか、人の見る目は変わってくるとは思うので、仕方がないことだと思って背負って生きていこうと思っていますね」
本来なら、まもなく就職活動が始まるはずのリサさん(仮名)。現在は大学を休学し、将来についても白紙だといいます。戻らない時間と、過ちの重みを感じています。
最終更新日:12/31(木)11:31 東海テレビ