飲料180円も 自販機値上げに驚き

「コーラ買おうと思ったら180円になってる」「180円はえぐいって」。ツイッター上でこんな投稿が目についた。飲料大手各社が10月、茶飲料や炭酸飲料などを値上げし、自動販売機商品の価格が高くなったことへの反応だ。「観光地かと思うくらい高い」というツッコミや「もう買わないですね…」とこぼすツイートも。実際、記者の生活圏内の自販機でも値上げが相次いでいる。長野県の長野市内で自販機の飲み物を買った50人に、値上げを知っているか、生活に影響があるかを聞き取った。

「えっ、ホント?」。長野県庁で出会ったスーツ姿の男性は値上がりを「スマホの電子決済で払っているから気付かなかった」。買った飲み物の価格を確認して驚いていた。散歩で長野市の城山公園を訪れた高齢の男性は「昔は100円を入れて飲み物を買ってもお釣りが出る時代だったのに…」と残念がるように話していた。

 値上げ幅は1本10~20円。メーカー側は、原材料や人件費の高騰、円安などを理由とする。

10月は飲料以外にも、食品や外食チェーン店、公共料金などが一斉に値上げされた。「ご時世だから仕方ない」という声も数多く聞かれた。一方、値上げは小幅でもちりも積もれば家計に響く。

 城山公園で話を聞いた子育て中の40代女性は「自宅から水筒を持ってきているが、飲みきってしまうと買わざるを得ない」と指摘。「乳製品も値上がりし、子どものおむつも高くなっている。細かな値上げでも積み重なると負担は大きい」と不安な気持ちを語った。善光寺近くで出会った男性も「メーカーも仕方なく値上げをしているのだろう。国もその場しのぎの対応しかしていない。根本的な解決を目指すべきだ」と話していた。

 取材をしていた11月1日、善光寺東側の自販機1台で販売担当者が飲み物を補充する作業をしていた。作業後に見ると、「160円」だった緑茶が「180円」になっていた。値上げの瞬間を見てしまった。記者は普段、水を持ち歩くマイボトル派。「持ち歩く水筒の本数を増やそうか」と悩み始めている。

最終更新日:11/6(日)23:53 信濃毎日新聞デジタル

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6443907

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