年々減少傾向となっているゲームセンターの店舗数。ここ10年でほぼ半減していますが、「UFOキャッチャー」に代表されるクレーンゲームは絶好調。
売上は約2230億円とアミューズメント施設の売上の半分以上を占めるそうで、“ゲームセンターの救世主”ともいえる存在です(出典:一般社団法人 日本アミューズメント産業協会)。
景品は定番のぬいぐるみだけにとどまらず、カークリーナーやラジコンヘリ、コーヒーメーカーなど実に様々なバリエーションがあります。
客を満足させ、利益も生むクレーンゲーム。成長の極意はどこにあるのでしょうか。
実はクレーンゲームの景品の小売り価格の上限は、警察庁が通達を出しています。これまで何度も改定され、今では1000円に。それだけに一発で取るのは難しく、少しずつずらして取る台が増えています。
五十嵐さんに試してもらうと、「達人」でさえ、取るために要した回数は13回でした。
■たどり着いた“人気の景品を作る秘訣”
それでも取りたいと思わせる、クレーンゲームの景品…。
長年景品の企画や販売を手掛けている会社『ピーナッツクラブ』。定番のぬいぐるみも扱っていましたが、得意としているのはラジコンカーをはじめとした雑貨や、ホットサンドメーカーなど「これ1000円?」と疑うほどのユニークな電化製品です。
多くの業者が参入し急成長しているオンクレですが、課題も…。
お客さんが直接店に来るのではないため風営法の適用外。景品の上限額がなく24時間営業も可能など、規制が及ばず競争が激化しているのです。
田中さん:
「この業界も始まって10年ぐらいでして、まだまだリアルな店舗と違って不透明な部分があるっていうのも私達も考えております。やはりルールがないとやりすぎてしまうこともあるかと思いますので、そこで自主規制という形でルールを定めています」
お客さんが不安なく楽しめて、ほどよく景品が取れる。そんな「いい塩梅」こそが、長く愛されていく秘訣ではないでしょうか。
(関西テレビ11月1日放送『報道ランナー』内「ヒットにワケあり!オカネのヒミツ」より)
最終更新日:11/5(土)19:20 関西テレビ