電力大手10社の2022年9月中間連結決算が1日、出そろった。
ロシアによるウクライナ侵攻を背景とした石炭や液化天然ガス(LNG)などの燃料価格高騰に加え、歴史的な円安が経営を直撃。四国電力を除く9社が純損益で赤字を計上した。
23年3月期の通期業績見通しも、未公表の東京電力ホールディングス(HD)と九州電力を除く8社が最終赤字を予想。うち中部電力や北陸電力などは過去最大の赤字となる見込みだ。
各社は料金見直しや経営効率化で事業環境の悪化に対応する方針だが、「経営環境は厳しさを増している。今後も好転は期待しづらい」(中国電力の滝本夏彦社長)との厳しい声が相次いだ。
最終更新日:11/1(火)23:39 時事通信