物価高が給食直撃 頭抱える栄養士

RSK山陽放送円安などの影響で食料品の価格上昇が続いていますが、学校給食にも大きな影響が出ています。栄養バランスを取りながらも材料費を下げるために、学校ではギリギリの調整が続けられています。



お昼どきの早島中学校です。学生たちの楽しみのひとつが給食です。

(生徒)
「美味しかったです。おかわりしました」

(生徒)
「毎日違うものが出るので、きょうは何が出るんだろうと楽しみ」

この日のメニューは「すき焼き風煮」や「酢の物」など。

牛肉や玉ねぎのほか、様々な食材が使われていますが、献立を考える栄養士の高田さんは、頭を抱えています。

(早島中学校栄養士 高田直子さん)
「ハクサイやダイコンやタマネギを使ってみようと思っているところが、ダイコンやハクサイが高いと。じゃあ何を使おうかと。そこで去年の秋くらいからなかなか大変で」

ウクライナ侵攻や円安などによる物価の高騰が、学校給食をも直撃しているのです。学校に食材を納入する業者も、その影響を肌で感じています。

(業者)
「相当...いまどの野菜も高くなっていると思います」

中でも、今特に値段が上がっているのは肉。給食には欠かせない食材です。

(早島中学校栄養士 高田直子さん)
「牛肉も豚肉も鶏肉も、だいたい1割ほど上がっています。もともとの単価が大きいので1割でもなかなか大きい」

調理するのは毎日430人分。栄養バランスを取りながらも、限られた材料費でやりくりするため、献立の内容を変えるなど、何とか知恵を絞って対応しています。

(早島中学校栄養士 高田直子さん)
「ボリュームや食べ応えのあるものを取り入れてみたり、たまには価格を抑えていても子どもが好きな献立を入れることで、メニューにメリハリをつけるようにしています」

早島町では、今年度から給食費の値上げ分=1食あたり30円を町が負担しているため、いまは家庭から集める給食費を上げずに済んでいるといいます。

しかし、来月(11月)には乳製品の一斉値上げが予定されるなど、今後も価格上昇が続くと予想されています。

(早島中学校栄養士 高田直子さん)
「牛乳やパンや麺は1年間同じ価格なので、今年度中に上がることはないですが。やっぱり子どもたちにはいろんな経験をしてほしいし、いろいろな物を食べてもらいたいので、その中でやれることを精一杯できたらいいかなと」

先の見えない物価の高騰に苦しむ学校給食です。工夫でしのぐのも限界が近づいています。

最終更新日:10/24(月)20:09 RSK山陽放送

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6442615

その他の新着トピック