上がらぬ日本の賃金 世界と比較

TBS NEWS DIG Powered by JNN円安につながる金融緩和をなぜ続けるのか。政府や日銀は、ひとつには「賃金の上昇」を実現するためだとしてきましたが、では、日本の賃金の現状はどうなっているのか、世界との比較でみていきます。

さらに、中国との関係でも、今回の円安のレベルは大きな意味を持つ可能性が指摘されています。中国と言えば、各国の企業が製造業の拠点を置くなど、かつては日本よりも圧倒的に労働者の賃金が安い国でした。しかし、この10年、中国の製造業の平均賃金は倍以上も上昇。逆に日本の賃金は、円安によって相対的に下がってきたわけです。

経済評論家の加谷珪一さんは、今回の円安、1ドル=150円のラインについて、「国ごとの生産コストを比べる指標でみると、中国と日本の賃金が逆転する」と指摘。そうなると、日本に来ていたベトナムなどの外国人労働者が、より高い給料を求めて中国へと流れる懸念があるといいます。

円安が過度に進むと、日本は、貴重な労働力を失う可能性もあるのです。

(「サンデーモーニング」2022年10月23日放送より)

最終更新日:10/23(日)19:51 TBS NEWS DIG Powered by JNN

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6442498

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