競合する回転ずしチェーン「はま寿司」(東京都港区)の営業秘密を不正取得したなどとして、東京地検は21日、不正競争防止法違反罪で、「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(横浜市西区)の前社長、田辺公己容疑者(46)と同社幹部の大友英昭容疑者(42)、法人としての同社を起訴した。
起訴状によると、田辺被告は令和2年9月、はま寿司の親会社で以前の勤務先のゼンショーホールディングス(HD)で、はま寿司の食材の仕入れデータなどの営業秘密をコピーし、カッパ社に転職後の11月、大友被告にメールで送信したとしている。大友被告は11月25日、受け取ったデータをカッパ社社員に送信し、12月、社内で活用したとされる。
田辺被告に営業秘密データの閲覧用パスワードを教えたとして逮捕された元はま寿司社員、湯浅宜孝容疑者(43)は、不正競争防止法違反幇助(ほうじょ)罪で略式起訴された。
最終更新日:10/21(金)22:45 産経新聞