かっぱ寿司元社長容疑認める供述

回転ずし大手「かっぱ寿司」の運営会社「カッパ・クリエイト」元社長の田辺公己容疑者（46）が、ライバル会社の営業秘密を持ち出したとする不正競争防止法違反容疑で逮捕された事件で、田辺元社長が警視庁の調べに対し容疑を認めていることが、捜査関係者への取材でわかった。「（かっぱ寿司の）業績をどうにかしたかった」という趣旨の供述をしているという。

　東京地検は21日、田辺元社長と、共謀容疑で逮捕されていたカッパ社商品企画部長の大友英昭容疑者（42）、法人としてのカッパ社を同法違反罪で起訴した。カッパ社は起訴を受け、大友容疑者の部長職を解いたとしている。

　地検によると、田辺元社長は2020年9～12月、以前勤めていた「はま寿司」から商品の仕入れ先や原価に関するデータを持ち出し、転職先のカッパ社内で共有したなどとされる。