[ロンドン 19日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が19日発表した9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比10.1%と、7月に記録した40年ぶりの高水準と並んだ。
ロイターがまとめた市場予想は10.0%だった。8月は9.9%。
主に食品価格の上昇が影響した。生活費危機に見舞われている家計にとっては一段の打撃となった。
CPIの発表を受け、ポンドは1ポンド=1.13ドルを割り込んだ。
食品・非アルコール飲料が14.5%上昇と、1980年4月以来の大幅な上昇を記録。ホテルの料金も上昇した。
キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は「景気低迷にもかかわらず、基調インフレが依然強いというリスクが浮き彫りになった」とし、変動の激しい食品・エネルギーを除くコアインフレ率が30年ぶり高水準の6.5%に達したと指摘した。
英国では、ロシアのウクライナ侵攻に伴う欧州の天然ガス高騰、サプライチェーンの混乱、労働力不足で生活費が上昇している。
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最終更新日:10/19(水)17:47 ロイター