びっくりドンキー 新制服の狙いは

制服をリニューアルするにあたり、「ジェンダーレス化」をコンセプトの一つに掲げる企業が目立ってきた。その狙いついて、最近新しい制服を導入したハンバーグレストラン「びっくりドンキー」と眼鏡専門店「JINS」のそれぞれの運営会社に聞いた。



 びっくりドンキーは、10月から直営店130店の社員制服をリニューアルした。これまでは、店舗のコンセプトや内装に合わせたデザインの制服を導入していたこともあったが、リニューアルを機にデザインを統一。男女兼用のジェンダーレスなデザインとしている。

 新しい制服は、帽子3種類(ベレー・ハンチング・キャスケット)、シャツは白・グレー・ベージュの各長袖・半袖で6種類、ベストが1種類となっている。帽子、シャツ、ベストは自分に合った色やスタイルを選べるようにしている。

 びっくりドンキーを展開するアレフ(札幌市)の広報担当者によると、従業員の多様性を尊重するため、同社では2018年の秋から制服をジェンダーレスにすることを検討していたという。アルバイトと社員の制服にはそれぞれ入れ替えサイクルがあり、20年にはホールで働くパートナー(アルバイト)の制服を男女兼用のスタイルに変更していた。社員の制服は22年10月から順次切り替えていくことになる。入れ替えサイクルを社員とアルバイトでずらしている理由は、入れ替えの度に新鮮なイメージを利用客に与えることや、清潔感のある制服を着用することで従業員の意識を高めることにあるという。

眼鏡専門店「JINS」では、店舗スタッフの制服を約4年ぶりにリニューアル。新しい春夏用のシャツをスタッフが7月18日から順次着用している。

 新しい制服は、安心感や信頼感を抱いてもらえるように、清潔さ・上品さが感じられるようにした。これまでの制服では男性用と女性用で仕様が分かれていたが、新しい制服は規格を共通にした。また、ジェンダーレスなデザインやサイズ感を取り入れた襟型の異なる2タイプのシャツを採用している。

 これまでの制服には、シャツとジャケットを採用しており、見た目は男女で同一だったが、シルエットが異なっていたという。

 なぜ、ジェンダーレス化をコンセプトの一つとして打ち出したのか。同社は従業員のダイバーシティー推進に取り組んでおり、性別、国籍、人種などを含めて多様な人材がいきいきと働ける環境づくりを目指している。そこで、制服のリニューアルにあたり、「ジェンダーレスなデザインであるとともに、店舗の従業員一人ひとりが自由に自分らしくスタイリングをして働ける環境の整備が必要と考えて企画した」(ジンズホールディングスの広報担当者)という。

最終更新日:10/14(金)6:30 ITmedia ビジネスオンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6441592

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