TBS NEWS DIG Powered by JNN観光業復活の起爆剤となるのでしょうか。10月11日から国の観光需要喚起策「全国旅行支援」が始まります。旅行代金が1人1泊あたり最大で1万1千円が補助されるとあって、予約が急増しています。ただ「GoToトラベル」の時と違い、今回は自治体によってルールが異なるため、旅行会社や宿泊施設からは困惑の声も挙がっています。
2年前の「GoToトラベル」は全国一律でしたが今回の「全国旅行支援」、実は自治体によって呼び名が異なります。
利用するには3回のワクチン接種歴か陰性証明を提示する必要がありますが、宮城県など一部の自治体は、県内の人は2回目のワクチン接種から14日以上経過した人も対象になるなど自治体でルールも異なっているのです。
そこで全国でホテルを展開する星野リゾートはある決断をしました。
星野リゾート
「10月11日からの実施は断念し、10月25日宿泊分から全国旅行支援の実施を検討しております」
理由は、対応が間に合わないためだといいます。
「旅行者目線で見た時に星野リゾートの各ホテルであっても一律ではない。『こういうふうに予約をとってください』というのがエリアであったりホテルごとに変わってしまう。シンプルにスムーズにお伝えする方法はどういった方法がいいのか、今一番頭を悩ませて考えているところです」
そのため、星野リゾートは準備が整った施設から販売を開始。静岡にある温泉旅館「界 伊東」は13日正午から予約を受け付ける予定だといいます。
界 伊東 総支配人
「こちらのお部屋が最大で8名様までご宿泊いただけるお部屋でございます。おひとり様5000円割引になりますので(8名だと)全部で4万円宿泊費から割引される」
界 伊東 総支配人
「準備は大変な面ももちろんありましたが需要の底上げという意味では私たちの業界にとっては非常にありがたい仕組みですので、観光業界がより活気づけばいいなと感じています」
11日から外国人の個人旅行の解禁など水際対策も緩和されます。全国旅行支援と合わせて地方経済の起爆剤となるのでしょうか。
小川キャスター:
メリットを感じやすい利用法というのは?鳥海さんのおすすめはなんですか?
鳥海さん:
2年前のGoToトラベルは途中からビジネス、いわゆる出張の利用が禁止されたんですが、今回は全ての出張の利用ができるということで、例えば5000円のビジネスホテルが40%割引になりますので3000円の支払額になります。
平日、いわゆる土曜日の夜を除いた月曜日から金曜日の夜と日曜日の夜、これに関しては3000円の地域クーポンがもらえますので、3000円払って3000円のクーポンがもらえる。
そのクーポンを使って食事したりとかお土産買ったりもできますし、枠もそれなりにはあるので、落ち着いてくれば旅行とか、出張当日の予約でも大丈夫ですので、ちょっと飲んで遅くなっちゃったとか、あとは仕事が終わらなくて帰れない時も当日に予約しても旅行支援を使える。
小川キャスター:
そうすると実質ゼロ円になりお得ですけれども、結構わかりにくいとか、都道府県によって違うとか混乱の声も多く聞かれますね。
鳥海さん:
まず都道府県ごとに旅行支援の名称が異なっている。前は『GoToトラベル』って1つのものでしたけど、各地域ごとに名前がついてるっていうのもありますし、クーポンというのも紙クーポンで発行されるところと、大阪のように電子クーポンを中心に発行するという違いもありますので、トラブルが起きたときのルールは、ローカルルールがありますので注意しなければいけないと思います。
国山キャスター:
鳥海さんが指摘するルールの違いなんですけども、こういうケースがあるそうです。
例えば3人のグループ旅行で、そのうちの1人がワクチン接種2回以下で陰性証明を持っていない場合、Aの自治体では持っていない1人のみ割引やクーポンが適用されないということなんですが、Bの自治体ですと、このグループ全員が適用外になる、こういうケースもあるわけです。
鳥海さん:
旅行先の自治体のルールをしっかり確認する必要がありますし、また、県をまたぐ旅行もあるので、情報収集、その目的地のルールというのも
調べておく必要があると思います。
これを使えばかなりお得に旅行できますので、この秋の行楽シーズン、紅葉なんかもありますので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
最終更新日:10/11(火)19:34 TBS NEWS DIG Powered by JNN