海外との貿易や投資で日本がどれだけ稼いだかを示す8月分の経常黒字が8月として過去最小となりました。円安が要因です。
財務省が発表した8月の国際収支では、貿易や投資での稼ぎを示す経常黒字の額は589億円でした。
去年の8月より96.1%減少し、比較可能な1985年以降、8月としては過去最小となりました。
円安の影響などでエネルギーの輸入額が大幅に増加し、貿易赤字が2兆4900億円あまりまで膨らみました。
円安で輸入額が膨らむと企業などが支払いにあてるドルの調達のために円を売る必要が出るため、さらなる円安を呼ぶ構図が続いています。
一方、円安の影響で海外の株式の配当金などを含む「第一次所得収支」は3兆3000億円あまりの黒字と、全期間で過去最大となっています。
最終更新日:10/11(火)10:38 TBS NEWS DIG Powered by JNN