かっぱ寿司 100円チェーンの過酷

競合する「はま寿司」の内部情報を不正に持ち出したとして、「かっぱ寿司」の社長が逮捕された。回転寿司チェーン各社は現在原材料高騰などの影響でかつてなく熾烈な競争を繰り広げている。今回の事件で、かっぱ寿司が置かれた厳しい立ち位置がより浮き彫りになったように見える。



 各社の現状を整理してみたい。

 業界最大手の「スシロー」は10月から一皿の最低価格を110円から120円へと改定。業界2位の「くら寿司」は一皿の最低価格を110円から115円に引き上げ、220円皿は165円に値下げした。これで「税抜100円皿」が回転寿司2大チェーンから姿を消すことになった。

上位2社が値上げを発表したこの時期こそ、はま寿司は最大手のグループインフラを総動員して価格の据え置きを続け、その差を縮めるという作戦をとっているようだ。特に、成長力のあるスシローが最近は不祥事続きで売り上げにブレーキがかかっている今こそ、攻めどきなのだろう。

 かつての最大手ながら3社に抜かれ、引き離されつつあった、かっぱ寿司が100円皿を逆に増やして、価格訴求で集客に回復を狙うのも、理解できる話だ。ただコスト環境がインフレに転換した今後、デフレの産物でもある100円皿は徐々に姿を消していくはずだ。

最終更新日:10/1(土)12:44 東洋経済オンライン

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6440321

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