災害時ホテルで避難 一般的に?

熊本朝日放送「過去最強クラス」「熊本にとって最悪のコース」といわれた台風14号。多くの人たちが早めの避難をし、死者や行方不明者など重大な人的被害はありませんでした。

 熊本県内では全45市町村612カ所に避難所が開設され、多い時には1万2000世帯2万3000人以上が避難しました。

 そのような中で、避難所以外の場所にも多くの人が避難しました。そのうちのひとつがホテル。

 3連休だったこともあり、熊本市のホテルは多くの宿泊客が予約していましたが…

クラウンプラザホテル熊本ニュースカイ
迫田 貴夫さん
「(旅行客は)たくさんキャンセルが発生したという状況です。予約がすべてキャンセルになりました」

 187部屋すべて満室でしたが、台風の接近でキャンセルが相次ぎました。しかし…

クラウンプラザホテル熊本ニュースカイ
迫田 貴夫さん
「避難をしたいのでお部屋は空いていないでしょうか?というようなお電話が9月16日ごろから2日ほど続いておりました」

 台風接近前から「ホテル避難」の予約が相次ぎ、台風が接近した土日の2日間は結局、満室になったといいます。

クラウンプラザホテル熊本ニュースカイ
迫田 貴夫さん
「プライベートな空間をお客様たちが確保できるということが、避難所との大きな違いではないかと思います。ご年配のお客様が非常に多かったというのと家族連れのお客様が非常に 多かったという印象です」

 専門家は避難の選択肢が多様化していると言います。

東京大学大学院 松尾 一郎客員教授
「従来避難所というのは、学校の体育館を使って雑魚寝の状態です。新型コロナ感染症がまん延しているので、家族ごとで避難できるような車避難や家族ごとで避難できるようなホテル、旅館の避難、これがみなさん求めていると思うんですね」

 松尾さんによると台風が接近した18日から熊本県内で予約可能だった宿泊施設は13施設しかなく、満室施設は98%にのぼりました。

東京大学大学院 松尾 一郎客員教授
「これからの1つの災害時の避難のブームとして、「ホテルで避難」というキーワードも流行るのではないでしょうか」

 ホテルや旅館への避難、親戚宅への避難などコロナ禍で分散避難が一般化してきていて指定避難場所への避難はあくまで選択肢の1つになってきているようです。

 今回、コロナ禍での県民割を利用して宿泊した方もいるとのことです。松尾さんは今後コロナが落ち着いた後もホテル避難は続くため、個人的な経済負担を減らすための国の支援が必要になるのではと話しています。

最終更新日:9/21(水)19:43 KAB熊本朝日放送

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6439402

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