年末年始を目前に感染者の増加が止まりません。いま、最も危惧されているのは飲食の場における感染の拡大です。さらなる時短要請も取り沙汰される中、時短要請すると逆に密になったというデータも。外食での感染を減らすにはどうすればいいのでしょうか。
こうした中、少し興味深いデータも。飲食店に対して時短要請をすると、逆に店内が密になってしまうというのです。これは、飲食店の予約システムを運営する会社が東京都のおよそ2000店舗のデータをもとに、午後6時から10時までの店内の人口密度を調べた結果、分かったものです。この夏の“第2波”で東京都全域に2回目の時短要請が出された8月3日から31日の期間の前後で比較すると、その前の同じ期間の人口密度を1とした場合、時短要請が出されていた期間はおよそ1.5倍に増え、その後、時短要請が解除されると、1近くに戻っていたということです。
ではなぜ時短要請中に人口密度があがったのでしょうか。実は、第2波の時は時短要請中でも来店人数が増加し続けていました。そのため、結果的に短い営業時間に大勢の客が押し寄せることになり、時間あたりの来店客数が増えてしまったと考えられます。
調査を行った会社は、今回の第3波でも、10月に始まったGoToイートをきっかけに外食をする人が増えていることから、密を避けるためには時短要請ではなく、むしろ、営業時間を延長しながら時間あたりの来店客数を減らすよう、調整することが有効だと提案しています。
最終更新日:12/24(木)20:49 日本テレビ系(NNN)