「菌がうつるから近寄るな、と言われた」
「レジで商品スキャンのためペットボトルのふたの部分を触ったら、『汚い手で触るな』と怒鳴られた」
流通・サービス業の産業別労組「UAゼンセン」が今年7~9月、組合員に実施したカスタマーハラスメント(カスハラ)の調査。約2万7千件の回答からは、新型コロナウイルス禍で理不尽なクレームに苦しむ働き手の姿が浮かんだ。
コロナ対策への苦情も多い。施設はドアを入り口専用と出口専用に分けている。入店時の検温と消毒を徹底するためだが、出口から入ろうとした常連の男性客から「聞いてないぞ」と30分ほど大声で責められた。
男性は、カスハラを防ぐ対処法は客によって異なると感じている。サービスに差はつけられないが、「『自分は客だ』と上から主張する人はいるし、常連さんもいる。対等に接したくても、誰にでもできるわけじゃない」
最終更新日:12/24(木)18:23 西日本新聞