現在、都心部において「月極駐車場が見つからない問題」が深刻化しているといいます。
その背景には、そもそも都心部には駐車場が少ないことに加えて、コロナ禍でクルマ移動をするユーザーが増えたことなどが挙げられます。
では、なぜこれほどまでに平置き駐車場を見つけることが困難となっているのでしょうか。
渋谷区内の不動産関係者は次のように話します。
「再開発の進められている渋谷ですが、実際には築40年を超えるような古いビルも多いのが実情です。
そうしたビルにも機械式駐車場が備わっている場合は少なくありませんが、ほとんどの場合、全高1550mm以下専用のものとなっています。
ハイルーフ車に対応している新型の機械式駐車場を導入するのは、ビルオーナーにとっても大きな負担です。そのため、ハイルーフ車を駐車できる場所がなかなか増えていません。
また、最近では、平置きの月極駐車場を運営していたオーナーが、時間貸し駐車場へと業態変更する例も多く見られます。
その理由は、単純に時間貸し駐車場のほうが収益性が高いということのようです。
加えて、渋谷は流行に敏感な方が多い街です。その点では、大企業や官公庁などによるセダンの契約の多い港区や千代田区よりも、現在のトレンドとなっているSUVを駐車したいというユーザーは多いと思われます。
さらに、アパレル関係やクリエイティブ関係の企業も多く、商品や機材を積載するためのバンが必要となる場合も少なくありません。
こうしたことから渋谷では、平置き駐車場の需要はとくに高いということも関係しているのではないかと思います」
最終更新日:9/14(水)21:34 くるまのニュース