楽天と、日本郵政グループの日本郵便が、物流事業で業務提携する方向で調整していることが分かった。インターネット通販「楽天市場」の商品を日本郵便の配達網を使って配送することや、楽天が強みを持つIT(情報技術)を活用した最適なルート配送の実施などで連携するとみられる。
日本郵便側は、郵便物の減少が続く中、新型コロナウイルスの感染拡大などで需要が増している宅配分野を強化する狙いがある。配達員の不足が続いており、ITを使った物流の省力化も課題となっている。来年度からの中期経営計画でも、物流分野でデジタル化を進めていく考えを打ち出している。
楽天にとっては、競合の米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムなどが物流網の強化を加速させており、対抗策が急務となっていた。
最終更新日:12/24(木)22:28 読売新聞オンライン