クリスマスだ。「クリぼっち」は、クリスマスを一緒に過ごす彼氏、彼女がいない状態をさした言葉だが、周囲を見回せば、ひとりでこの季節を楽しむ人はたくさんいる。そしてまた、新型コロナウイルスが広がっている。いつもより人に会いにくい冬に、クリぼっちの未来を考えた。
ところで、イエス・キリストの誕生を祝う日が、いつから恋人と過ごす日になったのか。
博報堂買物研究所の山本泰士所長は「1980年代に、流行歌やトレンディードラマの影響で次第に恋人たちのものになっていったのではないでしょうか」と話す。松任谷由実の「恋人がサンタクロース」(80年)や、山下達郎の「クリスマス・イブ」(83年)といったロマンチックな曲が流行。バブル期には、恋人同士で高級ホテルに泊まり、ブランド物のプレゼントを贈る、といった金のかかる過ごし方がメディアで紹介された。みんながそうだったわけでは、もちろんない。
そしてバブルは遠くなった。
最終更新日:12/24(木)12:48 読売新聞オンライン