女性が救世主? 苦境のタクシー業

コロナの影響による乗客の減少や慢性的な運転手不足という課題を抱えるタクシー業界で、いま女性のタクシー運転手を活用しようという動きが広がっています。女性目線を生かして「運転」と「観光」を組み合わせた新サービスを始めた会社など、各社の取り組みを取材しました。


岐阜県岐阜市。小柳美晴さん(25)は「もともと運転するのが好きだったので、運転する職業をやってみたいと思った」と、コロナ禍の2年前に地元のタクシー会社「日本タクシー」に入社しました。

この日、小柳さんは岐阜駅で客を乗せると、目的地も聞かずに走り出しました。10分後、やってきたのは岐阜公園。すると、客と一緒に歩き始めました。

「こちらに見えるのが岐阜城です。天守閣が展望台になっていて、岐阜の街を一望できます」(小柳さん)

実は小柳さん、タクシー運転手とツアーガイドを掛け持ちする二刀流です。ツアーコンダクターの資格を持っています。岐阜の観光名所や地元の人しか知らない美味しい店などをタクシーで案内するツアーで、料金は1時間7240円です。利用客からも「今コロナで団体は無理だけれど、タクシーなら自分たちだけだし、安心感もある」と好評です。

この観光ガイドツアーを始めたのは、岐阜市の「日本タクシー」です。観光バス事業も手がけるこの会社では、この夏もコロナの第7波で団体客のキャンセルが発生しています。そこで15人の女性運転手にツアーコンダクターの資格を取らせ、タクシーによる観光ガイドツアーを新たな収益源にしようというのです。

日本タクシーの山田健太郎社長は「タクシーはコロナ禍においても、少人数で動けるので観光に最適ですし、女性ならではの目線で、観光客に物腰柔らかく対応できる。観光にはもってこいだと思っている」と話します。

最終更新日:8/25(木)14:51 テレ東BIZ

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6436711

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