11日の東京株式市場で、日経平均株価は3営業日続伸した。前日投開票の参院選で、自民党は単独で改選定数の過半数を獲得して大勝し、与党としても参院の過半数の議席を占めた。岸田文雄政権の安定化が見込まれることから、腰を据えた経済政策への期待感が高まり株価を押し上げた。上げ幅は一時、500円を超えた。
日経平均は取引開始直後から買いが先行した。終値は前週末比295円11銭高の2万6812円30銭。円相場が約24年ぶりの安値水準となったことも相場を支えた。
当面の株式市場の見方について、三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「市場は政府が秋にも打ち出す追加経済対策に注目している。新型コロナウイルスの流行や物価高の対策が景気に配慮した形で出てくるかがポイントになる」と指摘している。
最終更新日:7/11(月)17:11 産経新聞