山梨でGoTo代替事業 県民限定

政府の観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止決定で旅館やホテルなどが受ける打撃を和らげる代替事業として、山梨県が県民限定で県内の宿泊料金を割り引く制度を設けることが分かった。17日に発表する。宿泊の対象期間は28日から来年1月11日までで、宿泊業者への支援金も上積みする。



 県は既に、感染防止策を徹底していると県が認めた「グリーン・ゾーン認証」を受けた宿泊施設の料金が割引になる「やまなしグリーン・ゾーン宿泊割り」を実施。GoToトラベルとの併用も可能だ。

 現行の宿泊割りの割引額は1人1泊当たりの宿泊料金が5千~9999円で2500円、1万円以上で5千円。今回のGoToトラベル停止を受け、2万円以上で1万円の割引も新たに設ける。県外からの旅行は対象外とし、県民の県内旅行に限定して適用する。

 また、宿泊割りに参加した宿泊施設に支給している支援金の上限45万円を、30万円程度増額する方向で最終調整している。

 GoToトラベルに関し、長崎幸太郎知事は「感染防止策さえ守られていれば(観光客が)何十万人、何百万人来ても大きな問題はない」などと、これまで一貫して賛成の立場を取り、感染防止と経済活動の両立を目指している。

 一時停止について、長崎知事は「停止の理由を聞かないと評価できない」と記者団に述べ、政府の決定に懐疑的ともみられるが、県外からの観光客を割引対象にすることは見送った。

 県民限定の割引に関し、県の専門家会議のメンバーは「県民が県内の宿泊施設を適正に利用すれば問題ない」とした上で、多数での会食は避けるべきだとの見解を示したという。

 県は感染対策を講じた上での県内旅行を呼び掛け、県内で感染者が急増すれば制度を停止する考えだ。

最終更新日:12/17(木)14:06 産経新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6379599

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