対あおり運転 需要伸びるドラレコ

ドライブレコーダーの高度化に向けた動きが加速している。売り切り型ではなく、ソフトウエアを無線通信経由で更新するOTA(オーバー・ジ・エア)や人工知能(AI)の技術を用いた“進化するドラレコ”の普及に向け、開発や連携が進んでいる。あおり運転や当て逃げなどの対策としてドラレコの注目が高まる中、メーカーの開発競争は熱を帯びている。

 JVCケンウッドは、パナソニックホールディングス(HD)などと、エッジAI技術を手がけるビューレカ(大阪府門真市)を設立し7月に営業を始める。エッジAIはカメラなどの端末がAI処理を行う技術。JVCケンウッドは、通信型ドラレコを軸にしたテレマティクスサービス(自動車向け通信サービス)事業の拡大を、2023年度までの中期経営計画の柱に据えている。

 野村昌雄代表取締役専務執行役員は通信型ドラレコについて「スマートフォンのようなイメージ。アプリケーション(応用ソフト)をダウンロードすることで機能の追加ができる」と説く。またビューレカの技術を「付加価値創出に向け大きなツールになる」と評価し「力強くパートナーシップを進めたい」と意気込む。

 パイオニアはドラレコやカーナビゲーションの機能を搭載した車載機器「NP1」を3月に発売した。自社開発したAIプラットフォームを活用しており、音声で操作するのが特徴だ。「カー用品店で体験会を開くなどして認知度を上げている」(パイオニア)。OTAでドラレコの車内カメラの画質を改善するなど、消費者が購入した後の機能向上にも取り組んでいる。

最終更新日:6/19(日)21:47 ニュースイッチ

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6429983

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