近年の「昭和レトロ」ブームもあり、遠方から訪れる人も多いという出来たてのうどん・そばが食べられる昔ながらの自販機。そんななか、器の返却不足を訴える自販機コーナーのツイートが話題に。「寂しい」「これは酷い…マナー悪すぎますね…」など多数の声が寄せられた投稿について、担当者に話を聞きました。
6月4日の投稿では「器が届くまでしばらくのあいだうどんそばの販売を不定期とさせていただきます、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。今までに灰皿に使われた器もございます、破棄です、こちらの方が効きました」と書かれ、「ごめんね」の自販機張り紙や煙草の吸い殻が入った皿の写真も…。
リプライには「素敵な場所を大事にしてくれない人が居るのは悲しいことです…運営、管理大変だと思いますが頑張って下さい!」「今では見かけない自動販売機なので大変貴重な存在ですね。1日でも長く稼働することを切に願ってます」と応援したり、「あに、やってんのさ~。さらに愛煙家の肩身がさらに狭くなる残念な人だな~」と苦言する人も。
なかには、「器に、再利用する内容のステッカー貼るなり、書き込みなり、するしかないか」「貼り紙追加しましょう。器は再利用しているので灰皿代わりにしないで下さいと…」と提案してくれる人もいました。
――年々、このような自販機の人気は高まっていると感じますか?
こういった店舗を持ちたいと思ったのは約20年前で、その時は誰も見向きをしませんでしたが、ここ3~4年前から急にブームのようなものが到来したかと。約3年前に3台ほどの自販機とゲーム機のある小さなお店を経営していましたが、今回は入手しにくいうどんなどの自販機をそろえることができ、移転しほぼ新規参入状態で始めました。お客さまの数を見ると反響を大きく感じております。
――人気なのは、うどん・そばの自販機ですか?
まだ始まって2カ月ほどですが、5月は2530杯以上出た計算になっています。ハンバーガー、トースト、うどんあたりが同じくらいの1番人気ですね。土日祝日は特にお客さまが多く、人員が増えるまでとても間に合わない状態です。平日は一気に1/4程度に落ち着きますが、それでも想定より多くの方に来ていただいております。
――改めまして、この場所をどう利用されたいかなどメッセージをお願いします。
やはりみなさんなかよしで、私どもも一緒に楽しみたい、名所を作っていきたいと思います。そのためにはセルフ要素が多いこの場所は、お客さまのご協力が不可欠です。どうかあたたかい目で見守ってやって下さい。人類は麺類!
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「なかよし自販機コーナー」では、時期によりお客さんへのおすそ分けとしてタケノコや甘酒が置かれたり、子猫の里親募集のツイートなども見られ、まさに名のとおりフレンドリーな雰囲気が感じられます。個々の協力があれば、訪れた人がさらに楽しめる新たな名所として成長しそうです。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・塩屋 薫)
最終更新日:6/19(日)15:21 まいどなニュース