日銀の黒田東彦総裁は17日の記者会見で、長期金利を上限と定める0・25%程度までに抑え込む現行の金融緩和策について「限界は生じていない」と述べた。0・25%の上限引き上げについても「考えていない」と否定した。
黒田氏は「欧米の動きに起因する金利上昇圧力が続く中、変動幅の上限に近い水準が続いている」とする一方、「こうした状況で仮に変動幅の上限を引き上げれば、長期金利は0・25%を超えて上昇すると予想され、金融緩和の効果が弱まる」と強調した。
最終更新日:6/17(金)17:53 毎日新聞