「鉄道オタク」が多い国 特徴は

「鉄道趣味」と聞いて、読者の皆さんは何を想像するだろうか。

 鉄道趣味と一口に言っても、いくつものジャンルに分かれており、その趣味人口は非常に大きい。近年は、それぞれのジャンルごとに「〇〇鉄」などと呼ばれ、固有名詞のようにもなっている。



 また、かつては男性中心の趣味であったが、最近は鉄道が好きな女子も増えてきており、世代や性別の垣根を超え、老若男女問わず幅広い人たちに浸透しつつある。

 しかし一方で、増加する趣味人口に比例して、マナーの問題がクローズアップされるようになってきた。

 とりわけ「撮り鉄」と呼ばれる、列車を追いかけて撮影する人たちの中には、眉をひそめたくなるような常軌を逸した行動に出る人たちが目立つようになり、世間からの風当たりが強くなってきた印象を受ける。

 実際、駅で撮影の邪魔になるからと大声で乗客に向かって罵声を浴びせたり、線路へ侵入したり、踏切や信号機によじ登ったりといった状況で、いずれは鉄道の撮影禁止になるのでは、と危惧している。

 そのような、決してあまり印象が良いとは言えない鉄道趣味ではあるが、海外の様子はどうなのだろうか。

もっと言えば、戦時中の日本でも鉄道の写真を趣味として撮影するのはなかなか難しかったと聞く。

 今では撮影禁止という国もだいぶ減ってはきたが、鉄道は戦争や国防といった軍に深い関わりを持つインフラでもあるため、原則的には撮影禁止という規則が残る国も珍しくはない。

 ともあれ、かつては社会主義国だった中欧諸国は、まだ鉄道趣味の歴史が浅い国々と言える。

 最近はかなり増えてきているが、それでもドイツなど周辺国と比べると少ない方で、それは駅や沿線で見かけるアマチュアカメラマンの数や、発売される模型の種類や数といった、鉄道趣味に直接関わる部分を見ると一目瞭然である。

 最近は、特に若い世代を中心に鉄道趣味に高じる人が増えてきているようで、つまり経済的にも豊かになってきた証でもあるのだ。

 ただし、中欧諸国で見かける鉄道ファンのうち、その何割かは外国人と思われる。鉄道イベントを訪れると、聞こえてくるのはドイツ語やフランス語ということも多い。自分の国の車両に飽きた人たちが、中欧や東欧の珍しい車両などを見に来るというのは自然な流れだ。

 中欧諸国に鉄道ファンが多いもうひとつの理由は、西側では失われつつある古い鉄道システムがまだ残っていることもあるだろう。

最終更新日:5/29(日)19:53 Merkmal

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6427861

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