旅行大手JTBによると、年末年始(12月23日~2021年1月3日)出発の国内旅行の予約人数は、12月7日時点で前年同期の約9割だった。「Go To トラベル」事業の効果もあり例年より速いペースで予約されていたが、新型コロナウイルス感染が再拡大した11月下旬ごろからキャンセルが増えたという。
行き先は、住んでいる都道府県内やその近隣を選ぶ傾向が強く、貸し切り風呂や部屋食などで人との接触を減らせる旅館が人気という。例年人気の東京や千葉が目的の予約は前年から半減した。東京ディズニーリゾートの入場制限や、ライブなど年越しイベントの減少が影響したとみられる。
JTBは8日、11月中旬に実施した旅行の意識調査結果も発表した。帰省も含めて年末年始に旅行するかを聞いたところ、「行く」「たぶん行く」の回答は前年より5・2ポイント減の14・8%。年代別では若い人ほど旅行に行く傾向があったという。調査は全国の15~79歳の男女2万人を対象にネット上で実施した。(高橋尚之)
最終更新日:12/8(火)19:15 朝日新聞デジタル