久美子氏辞任 大塚家具の今後

12月1日午前0時、(株)大塚家具(TSR企業コード:291542085、江東区)の大塚久美子社長が辞任した。一時は、無借金経営で現預金110億円を持つ優良企業として名を馳せ、創業家一族の権威を社内外に誇示した。だが、業績は坂道を転がり続け、ついに社長の座を追われた。

 実父である勝久氏と経営を巡って対立し、2014年7月に社長を解任された。だが、2015年1月社長へ返り咲き、委任状争奪戦に勝利。それから約6年。一連の騒動で傷ついたブランドイメージを回復できないまま、社長在任中の4期で約230億円の純損失を計上した。

大塚家具は業績低迷から抜け出せていない。10月28日、久美子前社長の辞任と同時に発表した2021年4月期通期の業績予想は、売上高304億2000万円(前年同期253億2300万円)、純利益28億9000万円の赤字(同60億900万円の赤字)と赤字見通しが続く。

 家電と家具・インテリアを合わせた「暮らしまるごと」提案の店舗拡大で、売上高は家電販売の大幅な伸長や、(株)ヤマダデンキ(TSR企業コード:134237650)の店舗での家具販売強化が寄与し、業績は改善している。
大塚家具によると、「現在スピード感を以って取り組んでいる抜本的構造改革を期中に終える予定であり、来期黒字化に向けて道筋がつきつつある」という。

最終更新日:12/1(火)11:09 東京商工リサーチ

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6378058

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