閉鎖のトヨタ工場 400人退職

トヨタ自動車グループのトヨタ自動車東日本(本社・宮城県大衡村)は24日、12月末で閉鎖する東富士工場(静岡県裾野市)について、2018年7月の閉鎖発表の際に東北地方の工場に異動するとしていた従業員約1100人のうち約400人が退職したことを明らかにした。閉鎖に合わせて転職したことなどが理由。約200人は東北に既に異動し、約500人が東富士に残っているという。【長沢英次】



 東富士工場の閉鎖に合わせ、シートなどを生産するトヨタ紡織の富士裾野工場(裾野市)なども生産停止。雇用の大きな受け皿がなくなり、裾野市や近隣自治体では人口減などの影響が懸念される。

 裾野市の人口は18年7月1日の5万2371人から今年11月1日は5万1303人に減った。市によると、転出が転入を上回る社会減の傾向が表れ、東富士工場閉鎖を前に、既に影響がうかがえるという。また、工場が立地していることによる法人市民税や固定資産税が減収となり、市財政には痛手となる。

 裾野市の担当者は「東富士工場は50年以上も地元に根付き、子供たちの社会科見学を受け入れたり、従業員が行事に参加したりして地域に貢献していた。閉鎖は痛手」。市はトヨタが東富士工場の跡地に展開する先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」に望みを懸け、協力する姿勢だ。

最終更新日:11/25(水)11:14 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6377505

その他の新着トピック