NY株一時最高値 3万ドル目前

【ニューヨーク時事】24日午前のニューヨーク株式相場は、米政権移行をめぐる不透明感の後退を受けて投資家心理が改善して続伸し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時、取引時間中の史上最高値を更新した。午前10時22分現在は、前日終値比402.36ドル高の2万9993.63ドルと、初の3万ドルが目前。ハイテク株中心のナスダック総合指数は32.82ポイント高の1万1913.45。
 トランプ米大統領は23日、民主党のバイデン次期大統領への政権移行作業の開始を容認。ツイッターでも「われわれは勝つと信じる」と強調しつつも、移行作業に協力する意向を表明した。実務権限を持つ政府一般調達局(GSA)は、バイデン陣営への書簡で、移行作業開始と資金交付を許可した。こうした動きを受け、速やかな政権移行期待から買いが先行する展開となった。
 また、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)などは23日、バイデン次期大統領が、次期財務長官に米連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン前議長(74)を指名する見通しだと報じた。イエレン氏への期待も買いにつながったもよう。
 個別銘柄では、ベスト・バイは8~10月期決算で1株当たり利益、売上高ともに市場予想を上回ったものの、新型コロナウイルス感染の先行き不透明感を理由にホリデーシーズンを含む業績見通しを示さなかったことから、約6%下落。アーバン・アウトフィッターズも好決算だったものの、一部の傘下ブランドの売り上げ低迷などを理由に売りが先行しているもようだ。米資産運用のブラックロックは、同業のアペリオの買収を発表し、小幅高で推移している。

最終更新日:11/25(水)2:27 時事通信

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6377471

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