価格高騰し続ける都心のマンションについて経済部の茅野朝子記者に解説して頂く。
経済部・茅野朝子記者:
東京のマンションの価格は東京オリンピックパラリンピックが終わったら下がる。テレワークの普及で地方に引っ越す人が増えて下がるなどと言われていましたよね。しかしその予想は裏切られて値段は上がっていて都心人気が続いているんです
11月15日公表された2021年4月から9月までの首都圏の新築マンションの平均価格は6702万円で調査開始以来、上半期としては過去最高。
東京23区の新築マンションは8686万円と2020年の同じ時期よりも17パーセントも上がった。このままいくと、「平均で億ション」になるかもしれない。
また仕事や趣味に意欲的で活発な高齢者いわゆるアクティブシニアと呼ばれる人たちが都心マンション人気を支えている。
こちらは「住宅すごろく」と呼ばれるもの。これまで、家族構成に合わせて、単身でアパート、ファミリータイプの賃貸マンション、分譲マンションなどのような形で住み替えて、リタイア後は、郊外の庭付き戸建て住宅に住むというのが、老後の人生設計の典型的なパターンだった。
しかし、今は買い物や趣味などには都心が便利。庭の手入れや階段の上り下りが苦痛などといった理由から、郊外の庭付き戸建てではなく、都心のマンションを終の住処に選ぶ人たちも増えているという。
時代とともに住まいを取り巻く環境は変わっている。根強い都心マンションの人気はいつまで続くのか注目される。
加藤綾子キャスター:
コロナ禍でどんな家に住むのか見直した方も多かったと思うんですけど、時代の変化などでも、住まいに何を求めるかというのは変わってきますね
キャノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦氏:
やっぱり一昔前は都心に住んでいたんですね。便利だしお店いっぱいあるし。だけどやっぱり狭いし、ちょっと辛いなと思って最近引っ越したんですよ。今度は緑が多いのはいいんだけど、お店が無い。その時々の心の状態によってずいぶん好みが変わってくる
加藤綾子キャスター:
自分が求めるライフスタイルがどういうものかによって変わってくるかもしれないですね
(「イット!」11月16日放送分より)
最終更新日:11/16(火)23:21 FNNプライムオンライン